一つ星フレンチレストラン渾身のスイーツ|Sincère(シンシア)
2016年4月に開業した、東京メトロ副都心線「北参道」駅から徒歩4分の立地にあるフレンチレストラン【Sincère(シンシア)】。
オープンから一年足らずで、予約の取れないレストランとして人気を博しており、四ツ谷「オテル・ド・ミクニ」、 南青山「ラ・ブランシュ」と、フレンチの巨匠のレストランで腕を磨き、フランスの星付きレストランでも経験を積んだ石井真介シェフ。2015年3月、惜しまれつつ閉店した超予約困難店「レストラン バカール」のシェフとして名を馳せた頃の遊び心溢れるプレゼンテーションは顕在ながら、その本質はあくまでクラシカルなフランス料理。
そして、【Sincère(シンシア)】は、地下一階にもかかわらず開放的な空間演出をされており、その店内もどのテーブル席からもキッチンを見ることができ、料理を楽しみながら、その料理が作られる様も感じとれるライブ感があり、料理人と客が一体となれる、ある種劇場にいるかのような空気感もあります。
フレンチと聞くと、どうしても敷居が高い印象があり、この点は石井シェフもフランス料理を根付かせたいという想いがあるそうで、日本人のフランス料理のシェフが作るフランスの伝統的なお菓子を知る機会が増えれば、フランス料理やフランス菓子がもっと世の中に浸透していくと考えもあったそうです。そういった想いが形のひとつになっているのが、以下に紹介するスイーツ。
アマゾンカカオのショコラテリーヌ
価格¥3,000(税込)
※送料は各サイトでご確認ください。
フルーティな酸味と豊かな香り。カカオの力強い生命の味が息づく大人のショコラ。
【Sincère(シンシア)】は、食材の生産者との繋がりも大切にしており、レストランで取り扱う食材の多くは産地直送です。食材の価値を下げない取引を行うことで、生産者との継続的な関係が生まれ、互いに質の向上を望めます。
このショコラテリーヌも同様で、ペルー産のアマゾンカカオをカカオの状態で直輸入しています。本来であればクーベルチュールなどの状態からチョコレートを作るのでしょうけど、その原料のカカオの状態からなので、取り扱いが難しいそうです。
もともとフルーツであるカカオ本来の魅力は、フルーティな酸味と豊かな香り。それを最大限に引き出すために、生クリームやバターを極力控え、カカオペースト、カカオバター、卵、砂糖を主な材料としたシンプルなテリーヌです。小麦粉は一切入っていないのでグルテンフリーです。
また、シャリっとした食感でコーヒー豆のようなほろ苦さのあるカカオニブがトッピングされており、味のアクセントになっています。その舌触りは、しっとりとなめらかで、舌で潰せるほどの柔らかさ。
その味わいは、腰のある苦み、フルーティで爽やかな酸味が最初のインパクトで、その後落ち着いた甘みが広がります。なので、コーヒーや紅茶も良いですが、個人的にはウィスキーやアップルブランデーと合わせたい。ウィスキーですとバーボンが面白く、バーボンの甘さとのコントラストが楽しめます。例えば、ウィレット蒸留所のスモールバッチ、ノアーズ・ミルがオススメ。甘さ控えめでありながら骨太さもある上品な味わいなので、互いの良さを味わえます。華やかさを楽しみたい場合は、カルヴァドスが面白い。りんごの甘酸っぱい香りと口当たりの軽さが、ショコラの濃厚さを優しく包み込みます。
そして、温度によって食感と口どけの変化を楽しめますので、ぜひ試してみてください。
・冷蔵庫から出してすぐに食べると、生チョコレートのような食感
・常温でしばらく置いておくと、まったりと柔らかいテリーヌに
・少し温めると、とろりとしたフォンダンショコラのように
バスクチーズケーキ
価格¥4,600(税込)
※送料は各サイトでご確認ください。
1ホール15cm(5号)の、中心にいくにつれてレアでなめらかな味わいが増すチーズケーキ。
重さも650g以上あることから、食べ応えも十二分にあります。ひと口食べると、そのなめらかさに驚きを隠せない。こんがり焼けた表面が、キャラメルのような香ばしさと優しいビターな味わいでアクセントとなり、全体の甘みを引き締めています。口の中でとろけたあとのミルキーな風味も美味しさの秘訣。
ずっしりと重く、味わいも濃厚なのに、食べると手が止まらなくなるほどの軽やかな仕上がりで、他では出会えないチーズケーキ。
フレンチレストラン【Sincère(シンシア)】
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-13 B1
東京メトロ副都心線「北参道」駅 3番出口 徒歩4分